はじめに
現金預金
収益と費用
資産と負債と資本
決算
事業主貸
この勘定科目は資産です
事業主借
この勘定科目は負債です
事業主貸と借
事業用の資金を個人的に使用した
2月12日、事業用の口座から家の食費200円分を引き出した。
02/12現金の引き出し 事業主貸200 普通預金200
 N銀行
事業用の口座は「事業のため」にあるものなので、個人で使用するお金は「事業主貸」勘定を用います。
個人のお金を事業で使用した
2月13日、ポケットマネーから事業用の口座へ300円振り込んだ。
02/13現金の補充 普通預金300 事業主借300
N銀行 
事業用の口座は「事業のため」にあるものなので、個人から支払ったお金は「事業主借」勘定を用います。
事業主貸と事業主借の違い
この2つの勘定科目の違いは分かりにくいかもしれません。借方に位置するのが「事業主貸」,貸方に位置するのが「事業主借」と字も逆です。
意味は事業用の資金を個人の目的で使用したら「事業主貸」、個人の資金を事業のために使用したら「事業主借」なのですが、それでもいまいち分かりにくいので、事業主である自分と個人としての自分の2つに分けて考え、そして事業主である自分の立場に立ちます。

事業用の資金を個人の目的で使用したら「事業主貸」とは、事業主の自分が個人へ「貸した」、と考えられます。 逆に個人の資金を事業のために使用したら「事業主借」とは、事業主の自分が個人から「借りた」、と考えられます。 頻繁に使う科目なので覚えておく事をお勧めします。
自宅をオフィスとしている時の経費
2月12日、ガス代400円が口座から引き落とされた。オフィスと自宅は兼用であるが、その割合は4:6 とする。
02/12光熱費の引き落とし 水道光熱費160 普通預金400
ガス代N銀行
自宅光熱費の引き落とし 事業主貸240   
  
自宅をオフィスとしている場合は、全額経費にする事はできません。計算で求めた事業用の割合だけ経費とし、自宅分は「事業主貸」とします。詳しくは「経費の按分」をご覧ください。
事業用と個人用のものを同時に購入した
5月27日、文房具店で100円のコピー用紙を4セット購入したが、そのうち1セットは自宅で使用するものである。
05/27コピー用紙の購入 消耗品費300 現金400
  
個人用の出費 事業主貸100   
  
事業用と個人のものを同時に購入した場合は、しっかり分けなければいけません。 領収書やレシート上にメモをしておくと後で分かりやすくなります。
レシート
販売用の商品を自宅で使用した。
10月16日、ネットショップで販売するために仕入れた食品を、家族で食べてしまった。その商品の仕入価格は300円で、販売価格は500円である。
10/16販売商品の自家消費 事業主貸350 売上350
  
販売用の商品を自分のものとしてしまったら、それは事業主貸/売上とします。ただしそのときの金額は、仕入価格と販売価格の70%の高い方を計上します。このケースでは、仕入価格が300円<販売価格の70%は350円 なので、高い方の350円が売上額になります。
事業主勘定の決算処理
12月31日決算日、事業主貸450円と事業主借500円を元入金に振替える。
決算事業主勘定の振替え 事業主借500 事業主貸450
  
事業主勘定の振替え    元入金50
  
決算では事業主勘定を0にしなければいけません。逆仕訳でそれぞれ相殺をしたら、その差額を「元入金」に振替えます。
問題
4月13日、ポケットマネーからN銀行の口座へ250円を振り込んだ。
4月16日、同口座から水道料金300円が引き落とされた。なお、オフィスと自宅は兼用であり、割合は3:7とする。
7月8日、水道料金100円が引き落とされた。先日新しいオフィスを借りたため、自宅とは別である。
7月22日、ポケットマネーで自宅で使用する鉛筆を100円で購入した。
12月31日決算日、上記事業主勘定を元入金に振り替えた。
04/13現金の補充 普通預金250 事業主借250
N銀行 
04/16水道料金の支払い 水道光熱費90 普通預金300
水道料金N銀行
自宅分水道料金 事業主貸210   
  
07/08水道料金の支払い 水道光熱費100 普通預金100
水道料金N銀行
決算事業主勘定の振替え 事業主借250 事業主貸210
  
事業主勘定の振替え    元入金40
  
解説:7月22日は事業とは全く関係ないので、記帳はしません。
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